リスクヘッジで共働きはするのに、育児は「母親が頑張ればいい」について
子育ては、(もちろん楽しい、幸せなことではあるものの)
物凄く大変なものです。
中でも、母親の負担が大きすぎませんか?
こんばんは、志香(ゆきか)です。
乳児を育てながら、フリーランスで働いています。
最近ちょっと疲れが溜まっているので
愚痴も入っているのですが(笑)、
現状はあまりにもひどい気がして、書くことにしました。
以前、「育児中」というのがどんな過酷な状態か、
という記事を書いています。
snow-moon-stone.hatenablog.com
今回もざっくり「育児は大変!」という意味では同じなんですが、
もう少し違う観点も交えて書いていきたいと思います。
昨今、共働きが主流になりつつあります。
そもそも生活が成り立たないから、とか女性も活躍すべき、とか
色々な理由はあると思いますが、大きな理由の1つに
「リスクヘッジ」があります。
1馬力では、何かあった時(病気や事故、リストラ、倒産など)に
一気に家計が破綻してしまうため
2馬力で働き、片方の収入が減ったり無くなっても
生活していけるように、と妻も仕事をするケースが増えています。
これに関しては賛成です。
しかし。
「育児に関するリスクヘッジ」が全然出来ていない!!!
現在、多くの家庭では母親が育児の大半を担っています。
内閣府のデータによると、夫は1日1時間も育児をしていないことになっています。
日本は比較的長時間労働だから、とも言われていますが…
恐ろしいことに、
「育休中の夫の3人に1人が、1日の家事・育児時間が2時間以下」
というデータも。
出典:コネヒト
こんな状態で、母親が倒れたらどうするんですか?
もちろんきちんとしている父親だって沢山いるとは思います。
でも、こういったデータや周囲の意見を聞く限り、
まだまだ「子育ては母親の仕事」という意識が根強いようです。
何故か「母親は気合で何とかなる」みたいなことを平気で言われますが、
母親だって人間なんですから、体調を崩すことだってあります。
無茶な生活をしているんだから余計に。
体調を崩してもなおかつ、育児をしなければならない。
これが続けば、倒れてしまって入院、安静など
育児できない状態になることは、十分想定できます。
少なくとも、「夫が職を失う」リスクと
同等以上に可能性があると思います。
新生児や乳児であれば
母親が突然倒れれば、命を失うことだってあり得ます。
「夫は仕事中に眠くてミスをしたり、事故を起こしたら困る」
というリスクは考えられるのに(だから夜泣き対応はできない、等)
「妻が寝不足で運転して事故を起こしたら、子供の命が危険」
「妻が体調が悪いのに1人で子供をお風呂に入れて、倒れたら」
といったリスクは見事に無視されていますよね…
育児を1人で頑張り続けることに様々な危険性があるのに、
「母親が頑張って何とかするもの」
という風潮は、どうなのかなと思います。
育児ノイローゼも他人事ではありません。
虐待など大きな事件になると取り上げられますが、
イライラして声を荒げたり、軽く手を挙げたり、など
しょっちゅう起きていると思いますよ…
リスクヘッジは、収入だけでなく
育児に関してもしていくべでしょう。
そもそも母親が倒れる→父親が育児しなければならない
ということで、それこそ仕事もできなくなってしまいます。
ただ、実際問題として
夫婦が日替わりで育児と仕事ね~ というわけにはいかないもの。
(会社員では不可能!)
1人に育児を押し付けてしまうことはリスクが高い、と
せめて意識だけでも、変わっていったら良いなと思います。
夜泣きにしても、夫婦で交代すればまとまった睡眠がお互いに取れるし
どうしても無理なら、翌日が休みの日は妻が妻が寝る日にするなど
工夫することはできるはずです。
母親自身が「自分がやらなきゃ」と思い過ぎていることも多いようですが
それって、仕事に置き換えると
全て自分で仕事を抱え込んで、急に休むとパニックになるような状態に似ています。
「夫は仕事で疲れているし」と思いやることは大切ですが、
だから、自分だけでやらなきゃ。とギリギリまで抱え込むのは良くないです。
夫に家事育児の負担をかけないことが、
“良い奥さん”みたいな風潮が未だにありますが
パンクする前に分担させる、リスク管理をする方が
よほど良い妻、良い母なんじゃないかと、最近ふと思いました。
「自分は1人でやってる!(やった!)」という方は
本当に尊敬しますが、結果的に何事も無かったというだけです。
母親がワンオペせざるを得ない環境の方もいるのは理解できますが、
だからと言って、他の人も1人でやるのが当然、という方向には
どうかいかないようにして欲しいです。
私も、気を付けようと思います。
人間、頑張ったことは認められたいものですからね( ;∀;)
結論⇒育児もリスクヘッジが必要
長文、読んで頂きありがとうございました。
少しでも、辛い思いをしているお母さんが減れば幸いです。