子持ちフリーランス妻のゆるゆる貯金生活

働き方の多様性、無理のない節約、子育て。

自営業は経費でズルばかり!という激しい誤解について

自営業の人って、何でも経費で落としてズルいよね?

 

……こんな風に思っている方。

もしくは、こんな風に言われて悲しんでいる方に

読んで頂きないなと思う内容を書きます。

 

 

こんにちは、志香(ゆきか)です。

 フリーランスでカルチャー講師をしていますので、

職業形態としては「個人事業主」、ざっくり言えば「自営業」です。

 

 

自分と違うものを叩く人って、悲しいことに多いと思うんですが

SNSが発展してきて、より顕著になったような気がします。

 

「公務員は楽な仕事で定時に帰って、給料は高い!俺たちの税金!」

といった公務員叩き然り。

もはや都市伝説ではないかいう程、根拠のない内容です。

(そりゃ定時に帰れる人も給料が高い人もいるでしょうが、

 ひとくくりにすることがおかしいかと…)

 

中でもフリーランスの私にとって悲しいのが、

「自営業は何でも経費で脱税!サラリーマンは税金取られてばっかり!」

といった自営業叩き。

 

別にサラリーマンが楽しているなんて言うつもりは全くありませんが

(私も会社に勤めた経験があります)

さすがに事実でないことで叩かれるのはつらいものがあります。

 

自営業、フリーランス等の個人事業主は、

何でも経費で落としてズルをしているのでしょうか?

どのような誤解があるのか、見ていきましょう。

 

f:id:snow-moon-stone:20190912172534j:plain

 

 

 

そもそも「経費」の誤解

恥ずかしながら私もそうでしたが、会社員で確定申告などの経験がないと

「経費」「控除」といった税務関係に疎い方も多いと思います。

 

会社にいると「経費」と言えば、

建て替えたお金が戻ってくる、要するに「会社に払ってもらう」イメージではないでしょうか。

出張費用や必要な備品、接待に使った飲食代などを

領収証を出すなど社内手続きをすれば、実費をもらえますよね。

 

個人事業主の場合は、払ってくれる人はいません。

(イメージとしては会社が払うのですが、社長は自分なので懐は同じ)

 

売上ー仕入・経費=利益

 

利益に対して税金がかかるので、

経費が増えれば支払う税金が安くなる、という理屈です。

 

1万円の飲食代を経費で落とした~と言っても

1万円×税率(所得500万なら20%)=2,000円程度のことです。

 

経費で何でも買える、という謎の誤解があり困ったものです(;'∀')

誰も買ってくれません。

 

事業を行なうために必要な経費は、当たり前に認められています。

交通費や出張費、接待費、消耗品費など

会社員であれば会社から支給されているものですし。

制度として存在するので、ズルでもなんでもありません。

必要な経費の計上は「節税」と言って、「脱税」とは全く異なるものです。

 

控除については、こちらで書いていますので

経費のイメージが付くかと思います。

snow-moon-stone.hatenablog.com

 

 でも、経費を水増ししてズルしてるでしょ?

経費=そのまま戻ってくるわけではない、とは言え

実際は事業に関係のないものを経費として計上しまくれば、

かなり税金が安くなるため、ズルい!という意見は分かります。

 

売上が1000万で実際の経費は500万なのに、

プライベートで使うものを計上して経費900万にしています!なんて…

ズルいです、それは脱税です。

 

ただ、実際そんな怪しげなことを繰り返していれば

税務調査が入り、調べられれば追加徴収されますので、普通はしません。

 

バレてない人もいるでしょ?と言われれば

まぁ探せばいるでしょうが…それは

「泥棒してお金持ちになったけどバレてない」みたいなものかと。

 

そもそも、ズルする人は自営業に限りません。

会社員でも、交通費をもらって自転車通勤したり出張費を偽ったり

専業主婦になるのに形だけハローワークに行って失業手当もらったり、

そんな人たくさんいるはずです。

 

個人事業主だけが目の敵にされるのは、ちょっと不思議です。

 

会社員にも経費はある

経費が認められているのは、個人事業主だけではありません。

会社員にも「給与所得控除」という、いわば経費が引かれています。

 

会社員の場合は、実際何にいくら使ったかに関わらず、一律で

最低65万、収入に応じて上がり、年収500万なら150万円ほど控除されます。

 

個人事業主には、給与所得控除はありません。

(手続きをすると、青色申告特別控除として65万引かれますが)

 

一般的な会社員が、仕事でしか使わないものに150万もかかるとは思えませんので

ある程度は飲み代、飲食代なども含まれているようなものだと解釈しています。

 

個人事業主が、家族との食事代を接待費などと偽って計上していたら

確かに違反ですが、そんなに目くじらを立てることではないような気がします。

 

まとめ

今は働き方も多様化してきて、Wワークであってり、

フリーランスの人も増えてきています。

 

別に私は自分が好きでフリーなので、苦労を分かって!!!

とまでは言いませんが、あまりにもひどい誤解で叩かれるのは悲しいです。

 

悲しい思いをする人が、少しでも減ったらいいな、

少しでも理解してもらえたら良いな、と思って書きました。

サラリーマンの方を否定する意図は全くありません。

 

読んで頂き、ありがとうございました。