会社員でもした方が良い?自分で出来る確定申告
2月と言えば確定申告!
……と思うのは、フリーランスの人間だからでしょうか。
「確定申告って聞いたことはあるけど一体何?」
「年末調整とは違うの?」
会社勤めの方は、あまりなじみがないかもしれません。
こんにちは、志香(ゆきか)と申します。
会社を退職、現在はフリーランスでカルチャー講師をしています。
結婚後にFP2級を取得、日々節約、貯蓄に励んでいます!
確定申告は、
「しなくて良い人」
「しなければならない人」
「した方が良い人」
の3つのパターンがあります。
今回は、「した方が良い人」についてです。
会社員の多くは「しなくて良い」のですが、
中にはした方が得する場合もあります。
なじみがなくて、ついつい「よくわかんない」と
避けて通りたくなる「確定申告」
知らないと大損しているかもしれません!
押さえておきたい用語について
基礎の基礎、この用語さえ分かれば!
という点に絞って書いていきたいと思います。
ここを押さえないとちんぷんかんぷんです。
そもそも確定申告って何?
ざっくり言うと、納税額を決めるための申告のことです。
1~12月の1年間、いくら所得(収入ー経費)があったかを申告して下さいね、
それに応じた税率で税金を払って下さいね、という制度です。
会社員の方は源泉徴収と言って
先に所得税を引いた額の給与が支払われているので、
わざわざ申告して、納税する必要はありません。
が、確定申告をすることによって、
引かれた税金が戻ってくる場合があります。
年末調整とは違うの?
年末調整は、会社員の人が、
前述した「前以て引かれた税金の過不足を調整」する制度です。
確定申告の簡単バージョンです。
後述しますが、「控除」が多ければ税金が減ります。
多く払い過ぎた税金を、給料に上乗せして戻してくれます。
会社が代わりに処理してくれるので、簡単に出来ます。
ただし、この年末調整では処理してもらえない控除があって
当てはまる場合は確定申告をすることになります。
控除って何?
支払う税金額は、稼いだ額に応じて変動します。
以前、医療費控除の記事の時に書きましたが、
年収500万とすると、所得税は20%なので、
500万×20%=100万
100万円も税金!?と思いますが、そうではありません。
「必要な経費のぶん、収入を無かったことにしていいよ」
というのが控除です。
誰でも引ける基礎控除(38万)、
所得のない配偶者がいれば配偶者控除(38万)、
年金や健康保険を納めた分を引ける社会保険料控除、
給与所得者なら引ける給与所得控除などなど
条件はあるものの、たくさんあります。
これらの控除が、合計200万あったとします。
すると、
500万ー200万=300万
払う税金は 300万×20%=60万 となるわけです。
先程より40万円も安くなりました。
控除は多ければ多いほど、支払う税金が減る(もしくは戻ってくる)
ため、お得になります。
会社員の場合、多くの控除は年末調整で処理ができるのですが
「住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)」「医療費控除」などは、
出来ないため、各自確定申告をする必要があります。
(住宅ローン控除は、2年目からは年末調整で可)
所得と収入は違うの?
収入ー必要経費=所得 です。
会社員の場合は、収入ー控除=所得と思って頂いて問題ありません。
所得に応じて税金が決まるため、
会社から同じ給料をもらっていても、支払う税金は異ることは多々あります。
このあたりの用語を押さえておけば、ざっくり理解できます。
さて、次は「確定申告した方が良い人」についてです。
会社員でも確定申告した方が良い人
会社員であれば、源泉徴収されているので
原則「しなくても良い」です。(一部、高所得者等は除く)
税金を払うのを怠ると、延滞税まで取られてしまうのですが、
逆は何も言ってくれません(T_T)
ので、当てはまる人は自分で管理し、申告しなければなりません。
「年末調整で処理できない控除がある人」
がこれに当てはまります。
主に、
・ローンで住宅を購入した人
・医療費が年間10万円を超えた人
この2つが多いでしょうか。
他にも、寄付をしていたり、途中で退職して年末調整を受けていない場合なども当てはまります。
どうやって申告するの?
確定申告書を作成し、税務署に届けるのですが
税務署まで出向く必要は全くありません。
税務署に相談窓口がありますが、平日しかやっていなかったり
とにかく大混雑!という噂を聞きます。
出来ることなら行かずに済ませたいですよね。
作成の方法
私はいつもインターネットで作成し、郵送という手段を取っています。
これが一番手軽でおすすめです。
(e-Taxは便利ですが、準備が面倒でまだ手を出していません。
から、書いてある通りに入力していくだけ!
上記の用語さえ押さえていれば、何も難しくありません。
印刷をして、必要書類を用意します。
身分証明書のコピー必須。
源泉徴収票は今年から不要になりました。
住宅ローン控除の場合は、残高証明書、登記簿謄本、売買契約書。
全て書いてありますので、大丈夫です。
控えが必要な場合は、返信用封筒を付ければ返送されます。
郵送の仕方
税務署がすぐ近くにある方は出しに行っても良いでしょうが、
提出も混雑していることが多いようです。
せっかくネット作成したのですから、郵送したいですね。
確定申告書は、法律上「信書」に値するため
宅配便等で送ることは出来ず、郵便局でしか扱えません。
普通郵便で送付しても良いですが、
私は念のため追跡のついたものを利用しています。
今まで簡易書留で送っていましたが、
レターパックライトの方が安いことに気が付き、
昨年からそうしています。
レターパックライト…370円
簡易書留…通常料金(重量大きさによる)+320円
*ただし、レターパックライトは補償がありません。
管轄の税務署の住所を書いて、ポスト投函すればOKです。
レターパックライトの専用封筒はネットやコンビニでも買えるので、
下手すると郵便局にすら行かなくても提出できます。
家族分まとめて送ってもOK?
夫婦そろって確定申告する場合など、
1つの封筒で送っても問題ありません。
私は、何度か夫の申告書と同時に送っています。
差出人を連名にし、送付状に2人分である旨を記載しておきます。
*2人分の控えの返送だと、結構な枚数になるため
返信用封筒に貼る切手に注意が必要です。
期限はいつ?
確定申告は、例年2/15~3/15の間に行ないます。
土日によって多少前後し、2020年は2/17~3/16です。
郵送の場合は、期限当日の消印まで有効です。
ただし、これは「確定申告しなければならない人」の期限。
還付申告(義務はないけれど、税金が戻ってくるから申告する人)の場合、
1/1から、5年間有効です。
知らなかった!忘れてた!という方も、まだ間に合うかもしれません。
いかがでしたでしょう。
確定申告は、基本的な部分は難しくありません。
基本的な税金のシステムを理解しておけば、
色々な場面で役に立ちます。
例えば、東京のベビーシッター利用支援が話題になりました。
1時間150円で利用出来ますが、助成された分は所得になるそうです。
どういうことか分からず利用してしまうと、
大変な損になる可能性もあります!
(簡単に言うと税金が高くなる)
今すぐ確定申告が関係なかったとしても
知識として知っておくと良いと思います。
今回、個人事業主の方(しなければならない人)は、
慣れていると思いますので割愛しました。
あ、会計ソフトはソリマチの「会計王」が使いやすかったので、
おすすめしておきます(^^♪
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少しでも参考になれば幸いです。
読んで頂き、ありがとうございました。
以前、医療費控除について書いていますので
こちらもよろしければ。
snow-moon-stone.hatenablog.com