子持ちフリーランス妻のゆるゆる貯金生活

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フリーランス妻は夫の扶養に入れるか?

「旦那の扶養内で…」「夫の扶養に入っていて…」

 

主にこのセリフ、パート主婦の方が使うイメージですが、

果たしてフリーランス個人事業主でも

扶養に入ることは出来るのでしょうか。

 

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こんにちは、志香(ゆきか)です。

夫の扶養内で、フリーランスで働いています。

 

「扶養」というとパートの人が多く、

調べてもなかなか出てきません。

 

恥ずかしながら、私も会社員の頃はほとんど知識がなく、

フリーになったばかりの頃はパニックでした。

こういうことこそ、学校で教えて欲しいですよね…!

 

フリーランスでも、扶養に入ることができるのか

まとめてみました!

 

 

そもそも、「扶養」とは何でしょうか。

意味を理解している方の多くは、

「扶養に入る」という言い方は違和感があり、あまり使いません。

ごめんなさい、私も思いっきりタイトルに書いていますが…(笑)

よく使う言葉、ということであえてそうしています。

 

 

 

そもそも扶養とは

辞書的な意味だと「養うこと」ですが

一般に使われている意味としては、ざっくり言うと

 

・収入のない(少ない)家族がいると、

 税金が安くなりますよ。

・収入がない(少ない)人は、

 会社員の家族がいれば、保険料・年金を払わなくて良いですよ。

 

という制度のことを指します。

 

 扶養家族は配偶者に限らず、子や親なども含まれますが

今回は夫婦について、主な稼ぎ手を夫、扶養される方を妻

として書いていきます。

(もちろん逆でも良いのですが、多い例としてこうします)

 

扶養の種類

「扶養に入れますか?」等の質問を見ると、

大体、複数の制度をごちゃまぜにしている方が多い気がします。

 

一般に言う「 扶養」の種類は主に3つあります。

それぞれ、どういう制度か、フリーランスでも適用されるのか

を見ていきましょう。

 

税金の扶養(配偶者控除

一番多く示すのがこちらでしょうか。

いわゆる「150万の壁」(2018年より前は「103万の壁」)

と呼ばれるものです。

 

簡単に言うと、

 

収入のない(少ない)妻がいれば、税金が安くなる

 

制度で、管轄は国税庁です。

 

この「収入の少ない」の基準が、

103万だったり、現在は150万だったりするわけなんですが、

妻がフリーランスでも関係なく適用されます。

 

ただし、よく聞く150万以下という数字は「給与所得者の場合」です。

まだまだフリーランスという働き方が

世の中に浸透していないということがよく分かりますね( ;∀;)

 

*給与所得者…主に企業に雇われている人(会社員、パートなど)

 企業に所属をしていないフリーランスがもらう賃金は「事業所得」です。

 

給与所得者は、「給与所得控除」として65万円、

収入から引くことが出来ます。

「事業所得」の人は、もちろん引くことはできませんので

上限金額が65万円少なくなります。

85万円が「配偶者控除」が受けられる、

俗にいう「扶養に入った」状態になります。

 

 私はフリーランスですが、給与所得での契約が年50万くらいあるので、

その分は引くことが出来ています。

また、青色申告にすれば「青色申告特別控除」として65万引くことができます。

 

結論⇒収入ー経費ー控除=85万円以下であれば、

フリーランスでも適用される。

*所得制限があるので、夫が高収入の方は注意。

 

 

いくらお得?⇒一般に配偶者控除は38万。この額が戻るわけではなく、

38万円×税率 が還付されます。

 

社会保険の扶養

会社員の夫がいれば、収入のない(少ない)妻の分の

健康保険、年金が免除されますよ、という制度。

 

超えると、社会保険料、年金を自分で納めることになります。

夫が自営業の場合は、そもそも扶養という制度がありません。

 

これはちょっとややこしくて、

「130万の壁」「106万の壁」になると話題になったのがこちらです。

 

①夫の保険の扶養に「入れてもらう」基準

②妻が保険に「入らなければならない」基準

 (妻の会社が、妻を保険に「入れなければならない」基準)

 

があって、②が(条件付きで)収入106万に変更になりました。

※保険の扶養は、「所得」ではなく「収入」です。

 経費等を引く前の数字です。

 

さて、フリーランス妻の場合はどうなるでしょうか。

 

①は、夫の会社の保険組合次第です。

組合によって、「個人事業主は扶養できない」等を勝手に決めることができます!

 

フリーであっても収入が基準以下なら入れることが多い印象ですが、

夫の会社の総務から、確認してもらう必要があります。

 

一般的に「収入130万以下」ですが、個人事業主を認めている組合なら

「直接的経費を引いた後」ということが多いです。

商売で、売上135万、仕入130万でもダメ!となったら

ちょっと厳しすぎますよね(笑)

 

交通費、接待交際費はダメなど、組合により様々です。

 

②の「106万の壁」はフリーランスならば企業に属していないので、

関係ありません。「130万の壁」のままです。

 

結論⇒夫が入っている保険組合によって異なるが、

フリーランスでも入れる可能性は十分ある。

入れれば、むしろフリーの方がお得!

 

いくらお得?⇒扶養を超えると、自分で保険料、年金を納めることになる。

収入や県によって異なるが年に20万~ くらいなイメージ。

 

夫の会社の扶養手当

これまで混同してしまう方は少ないと思いますが、時々聞きます。

また、自分が扶養から外れて働くかどうか、考える上では重要です。

 

夫の会社が、収入がない(少ない)妻がいる人に

特別に手当てを出しますよ という制度。

当然ですが、これは夫の会社が勝手に決めることです。

 

無い会社もあります。

 

条件もそれぞれ。「税金の扶養内」「社会保険の扶養内」

のどちらかにしている会社が多いと思います。

働き方に関係なく貰えることが多い気がしますが、こればかりは会社次第。

 

結論⇒フリーランスでも手当を貰えることが多いが、

条件は夫の会社次第。

 

いくらお得?⇒これも会社によってそれぞれ。

月に1~2万くらいのイメージです。

 

まとめ

 

条件は様々あるものの、フリーランスでも関係なく

夫の扶養に入れることが多いようです。

 

超えて働くかどうかは、フリーランスの場合特に悩みどころ。

押さえているとなかなか仕事が増えないし、

気にせず増やせるだけ増やしてみよう!という意見もよく聞きます。

 

私は、社会保険の扶養内で働いていました。

ちょうど子供を考える時期だったので、

増やし始めた頃に妊娠、という可能性が高かったからです。

 

正解は無いので、自分でどうしたいか、で決めて良いと思います。

 

ただフリーランスだと扶養に入れない、と思い込みで損をしたり、

「扶養って超えたら大変なんでしょ?」

と、分からないままセーブするのは勿体ないです!

 

 

参考にして頂けたら幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。