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早生まれは損!?金銭面でどのくらい違うのか検証

早生まれは損!という説は聞き飽きるほど溢れています。

自分や子供が早生まれで、「損だなぁ」と思っている方、

たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

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こんばんは、志香(ゆきか)です。

0歳児育児中のフリーランスです。

 

実を言うと、私は生まれ持ったどうしようもないことで、

得とか損とか考えるのが好きではありません。

じゃあ書くなって話なんですが( ;∀;)

 

ただ、私の子供が早生まれで

何か困ることはあるのかな?と気になり調べたりしたので、

せっかくなのでお役に立てればと思い、まとめました。

 

ちなみに私自身は学年で誕生日が早い方になるのですが、

早くお酒が飲める!以外に得だと思ったことはありません。

 

年齢制限が低い方に厳しい業界にいたせいも大きいと思いますが、

誕生日の差で最年少!とされている早生まれの子たちを

羨ましく思っていたほどです。

 

なので早生まれが損だとは全く思っていないのですが、

経済的には、制度上、色々と問題があるようです。

 

本当に損なのか、いくらくらい違うのか検証してみました。

 

 

 

 

経済的に見た早生まれの損得

もらえる手当などが、年度(4月~3月)で区切られていると

早生まれは損します。それぞれ見ていきましょう。

 

児童手当

行政から支給される手当です。

こちらの支給条件は

 

中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方

 

出典:

児童手当制度のご案内: 子ども・子育て本部 - 内閣府

 

学年で区切られてしまうため、誕生日が4月から遅くなればなるほど

もらえる金額が減ってしまいます。

 

支給額はこちらです。

 

3歳未満 一律15,000円
3歳以上
小学校修了前
10,000円
(第3子以降は15,000円)
中学生 一律10,000円

 

出典:児童手当制度のご案内: 子ども・子育て本部 - 内閣府

所得制限や、第3子以降は今回は置いておきます。

 

15,000円×12か月×3年=540,000円

10,000円×12か月×12年=1,440,000円 合計1,980,000円

 

これが、中学3年生「15歳の誕生日」に当たります。

ここから更に「最初の3月31日まで」支給されます。

 

4月生まれであれば、10,000円×11か月=110,000円。

9月生まれの場合は、 10,000円×6か月 = 60,000円。

3月生まれになると、0か月になるので、0円。

 

4月生まれと3月生まれでは、110,000円の差が出てしまいます。

 

 

結構大きいですが、これは

「早生まれが損」というよりは「4月生まれ以外は損」なシステムですね。

 

 会社の家族手当

扶養家族がいると、子供1人につき5,000円、

など手当がもらえる会社もあると思います。

 

これは当然ですが、会社が勝手に決めることができますので

世帯主の会社に確認しましょう。

 

15歳の誕生日まで、高校卒業まで、などあるでしょうが

少なくとも早生まれが得であることはないと思われます。

 

扶養控除

 

 納税者に所得税法上の控除対象扶養親族となる人がいる場合には、一定の金額の所得控除が受けられます。これを扶養控除といいます。

 

出典:国税庁

 

扶養している家族がいると、税金が安くなりますよという制度です。

対象となるのは、

 

 控除対象扶養親族とは、扶養親族のうち、その年12月31日現在の年齢が16歳以上の人をいいます。

 

出典:国税庁

他にも生計を共にしていること、所得が38万円以下であることなどがあります。

 

15歳以下の子供は、児童手当があるため範囲外になっています。

 

が、早生まれの子供は、中学を卒業して児童手当がなくなっていても

「その年12月31日」時点で15歳なので、控除を受けることができません。

 

そして社会人になれば、当然所得は38万円を超えるため

扶養から外れてしまいます。

社会人になるのは、(一般的に)4月生まれの人たちと同なので

1回分の扶養控除が受けられないままになってしまいます。

 

扶養控除は、19~22歳の間は

所得税で63万円、住民税で45万円控除されます。

 

63万円×税率 20%だとすると126,000円

45万円×税率(住民税は10%)45,000円

171,000円損していることになります。

 

 

まとめ

早生まれは、経済的に考えると親は損 という結論になりました。

強いて言えば、同じ学年の子たちと出掛ける時に

入場料などが無料だったり、安かったりする可能性がある程度でしょうか。

 

ちなみに早生まれの子供本人は、特に損はしていません。

生涯に稼ぐお金は、実は早生まれの方が多いという説もあります。

 

定年退職は、誕生月で決まることが多いので、

4月生まれの人と比べて長く働けるからです。

 

早生まれで産んだ自己責任、だなんて言われることもあるようですが

子供は授かりもの。計算して産めるものではありません。

早生まれを避けるのは自由ですが、

早産なども考えると、1年のうち5か月くらい避けないといけないので(笑)

なかなか現実的ではないと思います。

 

制度上の問題なので「損」というより「不公平」なんですよね。

 

こうして少しずつでも広まって、

不満が伝わっていけば、いつか変更されるでしょうか?

 

 

それとは別に、「早生まれは損」という気持ちが

子供に伝わってしまうのは問題です。

 

私の父が早生まれなのですが、

ずっと「早生まれは損だ」「早生まれだと親不孝だ」と言い続けていました。

私の子供が早生まれと分かった時も色々言われました。

 

何でそんなに悲観的なんだろうと思ったら、どうも祖母が口癖のように

「早生まれは損だ」と言っていたようなのです。

 

祖母は経済的に苦労したようなので、

色々と言いたいことがあったのだと思いますが…

誕生日など、どうにもできないことを否定されるのは

子供にとって悪影響です。

 

 

私も普段切り詰めて生きているだけに、

この金額の差は愕然としてしまいますが(;'∀')

 

自分の子供が対象を外れた時に何か制度ができたり、

「いいなぁ」と思っている人もいるでしょうし

ある程度は仕方ないかなと思います。

 

分かっていれば対策も立てられますし、

少しでも参考になれば幸いです。

 

読んで頂き、ありがとうございました。