妻の収入をあてにし過ぎてはいけない場合
こんばんは、志香(ゆきか)です。
夫婦の役割分担について、
SNSなどでしょっちゅう話題になります。
夫が育児をしない、共働きなのに家事をしない、
妻が専業主婦なのに家事育児をやれと言ってくる…
などなど、目にしない日はないほどです(;'∀')
夫婦での役割分担は、ぶっちゃけて言ってしまえば
「2人が良いなら何だって良い」
だと思いますが、納得していない人が多いからこそ、
こんなに炎上しているのであって…(笑)
今回は「稼ぐこと」に関して、私の考えを書いていきたいと思います。
これからの時代、夫婦共働きが基本だと思います。
終身雇用、年功序列が崩壊し
一馬力で一家を支えるのは難しい時代になっていますし、リスクも高いです。
それに、単に「生活のため」だけに働くのではなく、
自分自身を確立するために仕事をする意味もあるため
「夫の収入が良いんだから家にいるべき、働くなんて贅沢」
などといった考えもおかしいと思います。
もちろん、一方が高収入で生活に余裕があり、
双方が「主婦(夫)」であることを望むのであれば、専業という考えもあります。
基本的に共働きが主流とは言っても、
私はちょっと気になることがあります。
これから子供を望む夫婦
(2人目、3人目も含む)も
妻が働くことを前提に家計を計算している人が多すぎるような気がします。
家計相談などでも、専門家の方が
「末っ子が保育園に入ったらパートで~」
「奥さんがこのままフルタイムで~」
と、妻が働くようアドバイスしているのを見かけます。
夫も、住宅購入の際の相談で
「奥様がもっと働けると~」と言われたそうです。
もちろんFP的にはそれが正しいし、そうせざるを得ないんですが…
妊娠・出産は本当に命がけです。
妻が仕事(特にフルタイム)を続けられなくなる、
という可能性は決して低くないのです。
身近にも妊娠、出産を機に退職したとい女性は沢山います。
統計を見てみましょう。
これによると、元々就業していない人を除き、
「第1子出産を機に離職する女性の割合」は46.9%
実に半数の人が、仕事を辞めていることになります。
理由を見てみると
複数回答ですが、
「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」
が1位となっています。
続いて「子育てに専念したかったから」
「自分の体や胎児を大事にしたいと考えたから」が続きます。
働く意思があっても実際に辞めてしまう人が
かなり多くいることが分かります。
とは言え、収入的に働かざるを得なかったら働くでしょ…?
と思うかもしれませんが、妊娠・出産に関しては
本当に様々なハードルがあります。
・不妊(治療は女性の負担が多く、離職するケースも多い)
・産休、育休が取れるか
・妊娠中の体調不良(悪阻など)
・切迫流産、早産(絶対安静)
・産後の体調不良
・子供の障害、病弱
・保育園に入れない(待機児童)
後ろ2つは、夫が専業主夫や育休などで対応できるならば問題ありません。
産休や育休は法律で決められているものの、
まだまだ現実的に取れない会社も多々あります。
(法律で~というのであれば、男性でも取れるはずですが
実際はなかなか難しいですよね)
悪阻や切迫流産などの妊娠中の体調も、
法律上は休暇が認められていますが
実際には頻繁に休むことで現場が回らず、
辞めるよう圧力をかけられるケースも、残念ながらあるようです。
気まずさや、体調のつらさで自ら辞めてしまうことも多いでしょう。
私も入院を検討されるほどの悪阻だったので、よく分かります。
産後に体調を崩してしまい、今まで通り働けなくなることも十分に考えられます。
産後半年ちょっとですが、体力の衰え、免疫力の低下などなど
あちこちガタがきているのをひしひしと感じています。
もちろん、夫1人の収入で生活しようとしても
病気や事故、リストラ、倒産などのリスクはあります。
が、妊娠出産をする女性の場合は、リスクが高すぎるのです。
あまり考えすぎると、
家も買えない、子供も産めない人ばかりになってしまいますが(;'∀')
それにしても、軽く考えてしまう人が多いように思います。
「妻はフルタイムだし、やっていける」という考えは、ちょっと危険です。
もちろん出産後も働く女性はたくさんいるし、最初から諦める必要はありません。
ただ、リスクをよく理解した上で人生設計をしましょう!
就業保険なども検討しておくと良いですね。
女性自身も、「私が働くから大丈夫」と過信しすぎないようにした方が良いと思います。
子供を産み終わっていたら
このようなリスクは無くなってくるので、収入を計算に入れても大丈夫です。
いかがでしたでしょう。
以前から疑問には思っていたものの、
正直言うと私も、「皆働いてるし自分も大丈夫だろう」みたいな気持ちもありました。
実際に出産してみて、(セーブしながらですが)働いてはいるものの
想像以上に大変なこともありました。
本当に人それぞれで、その時になってみないと分からないので難しいです…
少しでも参考になれば幸いです。
読んで頂き、ありがとうございました。
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